毎日の、

独り言しか書きません。そういう風に決めたんです。断固として。

セックスと不倫。そして婚姻。

一度お手合わせ願いたいとか、一生そばにいたいとか、味見をしてみたいとか。本能としての性行為とか興味本位とかそれを超えた関係などなど、セクシャリティな関係性っていろいろあると思うのだけれども、まあまあ凡人の僕らにとってはその全てを経験する事も、手にする行為までも至らないのが実際の事で、それらよりも大切というか不可欠な睡眠やら食事に日々の時間を使っていくわけなので。たまに余裕のある人が余剰な部分としての欲だとか興味の矛先に、人間を用いて吐口としてみたりするわけで。そんなはみ出しているような行為に何かしら感情を抱く人たちもまた、それはそれで生き物として余裕のある時間を待っているのだなぁと思ったりする。生きる為の必須な要項を果たすために時間や労力を使わなければならない人達にとって、それは遠い場所の如く、関係のない事だったりして、興味の範疇、反応の対象にはならない事で。なんだか、人にちょっかいを出せるほどの皆さんがそういった意味では羨ましく思ったりはしました。自分の生命活動に関わりのないことに反応したり、時間を使ったりできる事は、ウイルスがなんたらした今のムーヴメントが薄れていっているのかもしれないし、隙間風が流れるルートが見つかって、若干良かったのかもしれないよなって思う。小さな俎板状の発光体はそれなりの世界につながっていたりするので、時折流れてくる些細なお話を介在して考えや思いつきを分かち合うために酷使して、バッテリーの余力に気を使う。えてして、こういう事がみんなの話題に上がったことを、余力の確認、認識としてちゃんと図れるのだなぁと思った。よし、みんな、いきなり!ステーキのランクをあげよう。そういう事が幸福の物差しなのだ。

家に異様。

不要不急、自粛、家にいようで早数週間。のんべんだらりの毎日がさらにメリハリのない生活になった。3時間おきにアプリを開きどうぶつに貢物をし、お昼になればポイントサイトでポチポチ。テキトーに撮ってあった動画を編集ソフトにぶちこんでうねうね動かす。在宅勤務で仕事をしようにもサラリーマン的な時間だけ作業して通勤時間がいかに長かったのかを痛感する毎日。テレビをつけてもコロナコロナ言ってるのでBGMにすらならず結局はPCのモニターを見つめる日々。こんなに幸せなことがあるだろうか。今はとても充実している。お昼のワイドショーから「こんな日々がいつまで続くのでしょうか?」と聞こえてくる。大丈夫だ。人それぞれだろうがそろそろペイデイ。通帳の金額が僕らを奈落の底に落としてくれる。助けてくれよベイベー。

ウイルスが話題の昨今、このタイミングで謎の発熱症状が出た僕の話。

日本のお隣、中国から春の訪れの便りとばかりに世界中に散らばったコロナウイルス。新聞、テレビ、ラジオはもとよりそれらを旧メディアと笑う(ごく一部の人ではあるけど)インターネット界隈まで話題を席捲してしまった。今年の漢字はもう「菌」に決まりってほどの影響力。

37.5度という階段を数階ぶん上がれば届いてしまうような体温をなぜか危険ラインとし、世界中の人々を引きこもりにさせるインパクト。地震・カミナリ・火事・親父に割って入る勢いでみんなが怖がるコロナウイルス。わからないことを怖がるのはしょうがない。お化け怖いしね。

 

そんなタイミングで僕、二回ほど発熱がありました。一度目は3/25。4日連続の夜勤の2日目、38度の発熱。少しだるいくらいではあったのだけど終業後だったので翌日続けば休もうと思っていた。一人作業だったので誰にもうつす心配がなかったもので。

 

二回目は4/12。我々労働者にとって大事な日曜日。神が与えたもうた安息日。早朝から23時にかけて38.8度から40度。正直、いろいろ自分が心配になった。パ・リーグができるくらい子供を作るのが夢だったのに。食欲もなくとにかく発熱からのだるさがひどかった。ずっと意識朦朧。

開けて4/13。これはまずいと病院に行くことを決意。自宅で検温すると37度。はて?病院について検温。37.6度。ん?わりと急ぎ目に歩いたのでちょっと体温上がった感は正直ある。静かに訪れる体温危険域。診断は「発熱のみの症状なので解熱剤で様子を見てください。熱が引かない場合はこちらから保健所に要請をだしてPCR検査の手続きをします。」とのこと。病院行く前に保健所には何度も電話したけど一度もつながらなかったけどこう言う事だったのか。こういう手順なんだ。

 

話は変わるけども、都の広報は保健所に連絡とか言っているけどつながらなかった。今時受付電話を増やすなんて簡単なこと。番号増やすとか長くても数日でできるけどそれを都はやっていない。電話受付なんてガイダンスでいいし、なんならマニュアル作って在宅でもできる。検査したくないんだね。

んで、数日前に勤め先で社内会議があったのだけど、なぜか取引先・関連会社で罹患者を聞いたことがないと。なぜだろう?こわい。

僕「もし社内から出た時はどうします?」

上司「他から出てるだろうけど、聞かないってことは言っちゃいけないってことだろうねー。」

社長「だろうね。」

こわい。

たぶん、検査も受けられなくて病院も対応うけられない人もいるし、肺炎で亡くなった方でさえコロナウイルスの有無を確かめていないらしいので発表されている数字ってなんなんだろうか。

 

話戻り。今日現在4/14。9:30で36.8度。10:30で36.6度。めっちゃ全快。

発熱はなんだったんだろ?うっかり全集中の呼吸マスターしちゃったのかな?

newspicks 男性の育休は義務にすべきか?


「男性の育休は義務にすべきか?」つるの剛士さんらと徹底議論

 

男女年代問わず見てほしい。めっちゃ短くなるんだけども、1:08あたりからだけでも見てほしい。

育休=男性が家事に参加するのではなくて、新生児育児の時に奥さんがしてほしいことを旦那さんができればいいんじゃないか。

 

ってさ、やっぱり僕ら男性は育児に参加"させてもらっている"状態、"参加している状態"なんだよな。

 

やっぱ、母親主体なんだな。最近、ムキになって娘用の飯を作っているのはそういうことだったんだ。

 

 

 

娘を育てる、子供を育てるってことは女性の役目だっていうことは共通認識だったんだね。ざんねん。

「高校生への就学支援」の手続きがまじきつい。

少子化や貧富格差の是正、教育を受ける権利を平等にっていう名のもとに国が設けた制度。最近では親の収入上限が上方修正されたり、国公私立問わず支援の対象が広がったりで、案外、国って動いてるのねって思った制度。

ほんとこれって素晴らしくて、僕みたいな定収入な人にも子供を育てられる、教育を受けさせられるチャンスがもらえるってこと。ほんと胸をなでおろす。

 

でもね、手続きがなかなか面倒。というか、手続きを進めていくレイヤーが多い。ちょっと必要なこととかまとめて公開したいなーとか思う。

これから高校受験を控える人に参考になるような記事を書けたらいいかなって思うのだけれども、いかんせん文才云々。

 

我が家的には申請手続き書類を書ける前段階までこれたので、あと少し。

手続き開始から早二か月が経つんだけどこれでいいのか日本。

命を持っている僕たちは死と言うものに対してあまりにも無力だ。

僕たちおっさんにとって慣れ親しんだ昭和という時代に華々しく活躍したスターの訃報がまた届いた。生きていると言うことは、いつかそんな日が来ると言うこと。わかってはいるけどいつも残念に思う。

今も沢山の超人、偉人たちが活躍して、そんな姿に僕たちは魅力され、元気をもらい、平凡な日常に色をつける。少年だった頃はスポーツ選手の真似をして悦に入り、青年時代は芸能人や俳優の髪型を真似てみたり、無理して同じ服を買った人もいるだろう。

そんな憧れの対象がある日突然消えていなくなる。

 

憧れの存在なら遠い話で実感が湧かないこともあるだろう。でもそれは僕たち自身や、一緒に暮らす家族、友人にも訪れる日が来るのだ。

生まれてきた以上は決して抗えない。日常の延長戦の先に、いずれ訪れるもの。

その時の為に、後悔のないように、少しでも良い時間を過ごせるようにしたい。優しくしたい、一緒に笑える時間を少しでも多く過ごしたい。つまらない事でそういう時間を汚す事のないように。

 

ニュースから訃報が届くたびにそんな事を思う。

僕は大切なものを大切にできているだろうか。見直してみよう。今からでも遅くはないかもしれない。いつかくるそんな日の為に。

ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。~フミコフミオ 著~を読みました。

僕がツイッターを始めたころ、タイムラインに彗星のごとくあらわれた方々の一人、ブロガー フミコフミオさんの著書。はてなブログで繰り広げられる、シリアスとユーモアを軽やかに書き分ける柔軟な文体と視点。ぐるなび食レポで見かけた、内容や媒体が変わってもこの人が書いたとわかるほどのオリジナリティー。字書きモンスターかと思う。内容は各々チェックしてもらいたい。ほんとに。

twitter.com

 

delete-all.hatenablog.com

 

r.gnavi.co.jp

 

 

僕が知るところでは、三冊目じゃなかったかな?その中でもブログ番外編というか、個人的にこういうのを読みたかったというおすすめ本。

 

 

そう、僕らは勤め人。意識高いビジネス本とかよく読むけれどああいう風には生きられていない。正直、現実逃避っぽい目線で読んでいる。上司の指示にも嫌々ついていくこともあるし、理由はわからないが偉いとされる人に従ったりもする。面倒な会社の仕来りから逃れよう!フリーランス!起業!自分らしい生き方を!なんて居酒屋の片隅で思ったり。そしてまた、翌日には同じ職場に向かうのだ。だけど、そんな毎日だって悪くはないだろ?って言ってくれているような。

 

 

日常の中にあるふとした幸せに目を向けたり、ちょっとの心がけで毎日が楽しくなるのかもしれない。手の届く範囲の幸福をかみしめる、それを積み上げてちょっとだけ高い幸せを目指す。

アスリートがすごいのは、一般人ではできないことができるから。誰もがそこだけを目指していたら敗者が山積みディストピア。そんなアスリートにだって諦めた夢があるのかもしれないし。

努力を重ねる途中で「これはだめだな」と思えば方向転換してもよい。ほかのことの方が向いているのかもしれないから。

努力は大事。柔らかく生きることはもっと大事。

誰かが「やり始めたことを途中でやめる、ということにもっと寛容でありたい」って言っていたな。うん。

 

 

そんなことを思った。

感想は僕フィルターが入っているのでちょっと重いかもですが、本書はいたって軽やか、コミカル。日本人勤め人におすすめします。是非是非。

 

 

 

 

東京DEEP案内に東京をDEEPに案内されよう1~大東京総合卸売センター~

 

「東京DEEP案内」が選ぶ 首都圏住みたくない街

「東京DEEP案内」が選ぶ 首都圏住みたくない街

 

 「首都圏住みたくない街」で有名な「東京DEEP案内」、載っている街を見るとちょっと行ってみたくなる不思議。

まったくレジャー感は無いし、明るいイメージもない。だけれどなんだか惹かれてしまう。そんなところを紹介するサイト。少し危ない場所もあるので注意が必要。

気になるところが載っていたのでちょっと行ってきました。

 

tokyodeep.info

 市場。記事に挙がっている写真を見るとかなり廃れているような印象。昭和なイメージ満載で、言いづらいけど過去の遺産っぽいような。一言でいうと近寄りがたいルックス。廃墟探索者、栗原亨ファンの僕には興味深い場所。

 

 

電車で行くにはちょっと歩く。公式サイトでは徒歩15分と言うけれど、体感的にもっとかかった気がする。てか、かかるよね。

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誰基準の15分なのか。まあいい。

途中、南武線に沿って歩くのだけど、撮り鉄さんたちのスポットになっているらしく、三脚構えている人たちをすり抜けひたすら歩いた。

 

 

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到着。幸い天候に恵まれたのでサイトで見るような悲壮感は和らいでいた。これくらいなら国道16号沿いの道の駅っぽくて入りやすい。廃墟感皆無。

 

 

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普通。店内の案内もわりかし新しく、客を迎える意識はあるようで。

 

 

だけど僕が行ったのは平日のお昼過ぎ。市場としては遅い時間で、一般客も非常に少なかった。Google Mapのレビューでは値段の安さを喜ぶ人が多かったので、主婦層が多くいるかと思っていたんだけど。立地が立地なのでしょうがないのか。看板、ポップは割と新しい。

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シャッターしまっているし人の気配がしない……

 

休憩スペースもあり飲食店は数件開いていたので、せっかくなのでなにか食べようかと思ったけど、席に着く勇気が出ない。外国籍っぽい若い夫婦が子連れで食事をしていたけど、なんだか立ち寄りがたい雰囲気。臆病者には軽い試練めいたものがある。

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とりあえず椅子とテーブルはあります。そんな雰囲気。

 

 

アジア系のスーパーがあるので料理好きには便利。日本でよく見かける値段なのでそこまで安い印象ではなかったけど。

店内は非常に明るくて店が開いている時間に行けばもっと違った場所なのかもしれない。

廃墟っぽさを期待していた僕には若干期待外れな極々普通の市場だった。建物の古さの割りにはきれいにする努力が感じられたので、それなりに繁盛しているんじゃないかと思う。

 

 

 

 

最後に

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精一杯のユーモアを込めたメニュー。ビッグマッグ(鉄火丼

 

 

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道を選ばないとこんなところを通ってしまう。

 

 

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府中本町駅を降りてすぐにある家康御殿史跡広場。ジオラマがあるだけでほんとにただの広場。綺麗。

 

 

詳細は公式ホームページをどうぞ

http://fuchu-doc.co.jp/

 

ではでは。


 

日々我人間〜桜玉吉 読了

ファミ通で連載していた「しあわせのかたち」を書いていた桜玉吉のエッセイ漫画。アスキーとかでイラスト描いてたり一切を風靡した人だと認識してる。ちょっと不思議な話(飼い猫が一点を凝視する話とか人の手の甲がトラウマとか)もあったりなかなか印象に残っている割には、連載後の事をあまり知ることがなかった。調べると雑誌を変えて連載していたりなので僕の不勉強たるが故なのだけれども。

 

作品を読んだ感想としてはしっかりポップな作風を残しつつというか、極力ポップに仕上げました感があった。だけれどもちょっと違うような。そこかしこにちょっとした影を感じたり、桜玉吉の疲れてる様子を感じた。

読みながらやっぱり、「しあわせのかたち」が好きだったのはただのコミックじゃなかったからなんだと思い出した。ギャグ漫画っぽい形にフックとして暗さがあるというか。あくまでも今思うとっていう後付けなんだけど。

 

当時を懐かしく読むもよし、セミリタイヤした人のエッセイ漫画ととるもよし。

読み終わって、漫画が好きだったんじゃなくて、描いている桜玉吉が好きだったんだなと確信した。

 

またまたkindle unlimitedで読めちゃうのでお時間ある方は是非是非。

 

 

日々我人間

日々我人間

 

 

ぼんやりとした指示をいただいたよ。

弊社初というか、僕が会社に入ってから初の全くもって如何ともしがたい現場が最後の追い込み時期に入ってきた。他にも数件、現場が動いているのだけど、まずはここを納めてから他へ兵力を分散していこうという時期。社員一丸となって取り掛からねばならない。

昼夜を通した作業もあり、僕ら現場管理も立ち合いわねばならない。だけども、人には限界もある。

まずは年明け、毎度の事で僕がダウン。持病に合わせて風邪をひいてしまった。1日休みをいただいて復帰するも、後輩(イケメン)の様子がおかしい。

残工事とそれに必要な材料を確認し、明日からの再スタートを切れるように段取り中に連絡を入れたところ、「正直、何がどうなっているのかわからない。ここでまとめたところで明日から何が起きるのか想像つかない。」と宣った。彼は元々能力が低い人間ではない。僕的には優秀な人だと思っている。

んー。どうしたものか。

後から(この時点で19まわってる)先輩である、弊社の裏ボスが現場に駆けつけるらしい。

この時点で僕は現場管理と同時進行してる積算にまわろうかと思っていた。

 

一応、社長に連絡、指示を仰ぐ。

僕「後輩(イケメン)がグロッキーです。裏ボスが来るので明日は会社で積算進めようかと思います。どうしましょう?」

社長「んー。後輩(イケメン)に聞いてみたらいいんじゃない?」

僕「あまり頭がまわっていない様です。まとめてもらったのを基に明日は現場で指示出しした方がいいですかね?」

社長「指示出しもまとめも一人じゃ無理じゃないかな。」

 

この時点で僕的には今晩はイケメン&裏ボス、明日はイケメン&僕の構造ができた。しかし、イケメンを奈落の底に落とす32時間勤務に追い込むことになる。一番ソフトな結果は残工事の確認を明日にまわし、週明けからの再スタート。うん、めっちゃナチュラルな論理。

 

社長「一緒に手伝ってあげたらいいんじゃないかな?」

 

はい。今日は朝から現場へ出て、レンタカーを返すために弊社御用達のディーラーへ戻ってきたところ。

 

社長「一緒に手伝ってあげたらいいんじゃないかな?」

 

この言い回し、提案ではないか。僕に選択をしろと。つっぱねればいい。そんな事はわかっている。それを経て僕が現場へ戻ったとしよう。それは完全に志願兵ではないか。これは労基逃れか?いや、逃れるもなにも社長からは具体的に指示は出していない。これはなんだ?三つ巴の32時間戦争か?よくわからない。命令はされていない。会社が厳しく、一刻も早く現場をまとめなければならない。しかし、いろいろ無理があるだろうに……。と、現場へ向かう京浜東北線の中で思った。ぼんやりとした指示を元に棺桶には自分から進んで飛び込んで行く時もあるのだと思う。リンゴーン

トラブルなう (ナックルズ選書) ~久田 将義 著~ 読了

あの雑誌 GON! が終わり、復活を願ってから10年近くたったころに書かれた本。

今でいうテレビでは流れていない、インターネットで扱われるような自分の知らない世界が、「雑誌」というメディアの中にあった。

今はモニターに文字を打って検索すればいろいろな情報に触れられる。その頃は本屋の中を探索し、雑誌の見出しを眺めて好みの記事にやっと出会えた。

少し後にサブカルチャーという横文字が定着して、ムーとかガロ、マーダーケースブックが好きだった僕の好みは若干可視化され、目当てのものを探しやすくなったように思う。

 

インターネットが持ち歩けるようになった頃には、樹海の落とし物、大島てる、ogrishなどのサイトで欲求を満たすようになってしまったので、雑誌を買うという習慣すら薄れてしまった。

そして数年、「トラブルなう。」が出版。僕も歳を取り子供も生まれていたので、という言い訳でなかなか手に入れられずにいた。というか、その後に出た「原発アウトロー青春白書」を読んで満足してしまっていた。

 

ところが、amazonすごい。ベゾスありがとう。

正月休み中にkindle unlimitedで出会えました。「トラブルなう。」

 

僕のような一般人には到底触れられない世界を届けてくれた人たちが、当時どんな状況だったか、その世界に触れるということがどういうことなのか。そんなことが書かれていた。

噂話に耳を立てるちょっと下世話な欲求を満たしてくれる人たちの大変さと、(失礼だけど)物好きさ。とても興味深い。

アンダーグラウンドや世間から少し陰ったところにいる人たちに接するには、その世界の礼節があったりする。もちろん、その方々も好きでそこにいたいわけじゃない人もいるだろうし、書かれたくないことだってある。そんな人たちとのトラブル。(中にはただ変わった人とのトラブルもあったけども。

 

はじめにインターネットを引き合いに出してしまったけども、フィジカルとして出版する雑誌とはコストのかかる比率が全く違うので、ネット上にはただ量産するだけの、取材無し、裏もとっれていないすっかすかの記事が目立つ。

あの頃の雑誌が楽しかったのは調べなきゃかけない、時間をかけなきゃ世に出せない、そんな背景もあったのかもしれない。

命を狙われ、実際に当人と会ったり。尋常じゃない出来事があったんだな……。

そこまでして書かれていた雑誌だったのかと。

 

いいもの見せてもらえてありがとうございます。

てか、久田さん、物好きだよなぁ……。

 

 

トラブルなう

トラブルなう

 

 

お酒を飲んでないけれどもwikipediaの感想を書く4~やおきん~

やおきん。あのうまい棒のやおきん。

材料費高騰してもサイズを変えて販売価格を合わせる等の企業努力と、駄菓子の様な小さな商品で戦うこと40年。すごい。

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もしかしたらアップルやらグーグルみたいな今をきらめく企業よりも、ずっと身近な会社なのかもしれない。クレーンゲームのプライズに出始めたときは、どこでも買えるのにほしくなっちゃった記憶。

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でも、実は自社で作っていない。グループ企業なので気にする必要はないのかもだけど、販売と製造が分かれてる。

原材料とか気になる人はみたことあるリスカと菓道はやおきんの生存部門だった。

 

商品数がめちゃくちゃ沢山あるのでカタログを置いておきます。

http://www.yaokin.com/catalog/

愛でろ。

 

そして、実際に見るとちょっとうれしいこれ

https://www.google.co.jp/maps/place/%EF%BC%88%E6%A0%AA%EF%BC%89%E3%82%84%E3%81%8A%E3%81%8D%E3%82%93+%E5%85%AB%E6%BD%AE%E5%96%B6%E6%A5%AD%E6%9C%AC%E9%83%A8/@35.8000336,139.8311746,18z/data=!4m5!3m4!1s0x6018903e6612a21d:0x1acf5f7c40f91f3!8m2!3d35.800708!4d139.8322282?hl=ja

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google mapで見る埼玉県八潮市の配送センター。

近所を通った時は驚く。勝手なイメージで栃木、群馬あたりに生産配送拠点があるものだと思ってた。根拠はないけど。

 

久しぶりに見たのでアニメ絵が描いてあるのが目についた。

https://umaibou.jp/character/

あのドラえもん激似のうまえもんになぜか人型の妹がいたとか……。

さすがに迷走してませんかねぇ?

 

んで、

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ちょっと待て。

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おまえ、同い年だったのかよ……。

日本再興戦略 (NewsPicks Book)~落合陽一~ 読了

遅ればせながら、いやほんと遅れてるんだけども仕事の合間合間を使って3か月くらいかけて読みました。良書。

俗にいうビジネス書とは少し違って、社会学というかみんなが働く会社そしてそれを取り巻く環境、そこで働く人々の考え方についての本でした。

団塊世代の引退後で団塊ジュニアが要職につく時代そして実務をこなす若者が少なくなっていく昨今、今までの社会構造では機能しないんじゃないの?って。

これは社会の末端である僕も考えていて、40歳定年案とかを持っていたのだけども、それとはまた少し違うもの。そもそもの雇用形態を変える話がとても面白かった。

フリーランスという生き方が言葉尻だけ先走ってワイドショーで聞かれたりするのだけど、それは正規雇用の人たちにも当てはめて考えていく、雇用の中でもフリーランスの考えを含むという。副業のみならず、多業。いくつかの会社・コミュニティーに属してそれぞれの中で働いていく。その代わり解雇規制を緩和する。

解雇規制はほんと、考え直していった方がよくて、その為には「何かを始めて、路線変更する人に対して寛容に考える」って見方が必要だったり。会社を辞めることをネガティブに考えすぎる傾向はない方がよいんだよね。「つらいけど耐えよう。この会社にいることが自分のアイデンティティ」みたいなよくわからん状態はまずいんだよね。

会社はあくまでもギルドであって、抜けたければ抜けられる方がいい。なので組織は役割を分担して俗人的なところを極力少なくするべきで。この人が居なきゃ回らないみたいなのはちょっと上手じゃない。

有休が取れないやら、休めない時のためのなんとかドリンク!みたいな構造がもうだめだよねって気づいてる人も多いから。

 

ここ二十年ぐらいって人手不足とか騒がれてたりするけど、肌感でいうとちょっと違い気がしています。人がいないのは賃金を払えていないからで、お金を払えば人は集まります。お金が払えない構造になっているところは多分、構造自体が間違えていて、予算のうち、必要のないところにお金が逃げて行ったりしていると思う。

自分が建築業界にいるのでそこで思うのは、建物の受注額も土地も金額では大差ないのに作業員に払われる額がどんどん下がっている。必要のない手続きや設備にお金が逃げて行っているのがあからさまに見えるんだよね。安全設備や安全のための巡回、おおよそ必要のない書類の作成。ゼネコン的なところから導入されてきているんだけど、あそこは利益確保できているんだからダメージ少ないのかもしれないけど、請け負う方はたまったもんじゃない。なぜか義務付けられた(いや、年金や保険問題なんだけど)社会保険の加入義務とか相当ダメージでかい。受注額変わらないのに出費が増えまくる。

脱線した。

景気の良かったころもそうだったのかもしれないけど、人手不足というより、仕事が機能していない人が多いような気がする。日本には仕事というか役割は人口あたりでそこまで増減ないと思ってる。だから、本書にある「ホワイトカラーおじさん」が存在できたんだよね。仕事がないからただ居続けるだけのポジションが必要だった。今までは若者が大勢でホワイトカラーおじさんに付いて働いていた。騒がれている年金の話とよく似ているんだけど、その若者たちはもう少なくなった。状況は変わったけど構造は変わっていないので、いまだにホワイトカラーおじさんたちは世代交代しつつ存在する。もうそんなところに払えるリソースなんてない。

お茶ぐらい自分で淹れれば若くて賢い人たちは手を動かして価値を生むし、変な書類がなくたって記録があれば万が一の時も安全(安心とはあえて書かない)。出社義務もいらないし通勤時間なくなれば他の仕事ができる。

 

やっぱ落合陽一、賢いよね。問題提起してまとめあげてしっかり書いてある。

メルヘンじゃなくて実直で、脚色少ないけど退屈しなかった。

kindle unlimitedなら無料で読めちゃったりします。是非。

 

 

後続を育てる教育と目標押し付けの排除、無駄な構造の撤廃。経験年数至上主義(年功序列)の再考。

変わっていければまだまだ日本は、というか日本人はやっていけるんじゃないかなー。

びびって何もできないんだろうけど。

 

でもびびっちゃって。んー。

 

 

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

 

 

 

 

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