結果を出さないまま崇高な思考を持っていると思っている人。
僕は、自分の勤めている会社の社長の考えがわからない。まったくもってわからない。どうしてそういう思考になるのか、ゴールに向かう手段としておかしいルートを思いつくのか。ほんとにわからない。だけれども、僕はその人にやとわれ、しっかりとした主従関係を結んでいる。僕の代わりに彼がなれないのと同じように、彼の代わりに僕がなれることもない。僕にはお金が必要だ。だから働いている。それはたまたま彼の元でなかったとしても、それは変わらない。そういうところはいまだに理解できない。僕が彼になり、彼が僕になったら破綻するだけだ。お互いがお互いになれない。不満はある。考えが違うから。だけれども、彼は僕と同じような不満は持っていないように思う。彼にとって、僕は数ある関係者の一人でしかないのだから。たまに、この会社から出たいと思う時がある。彼にとっては何とも思わないのだろう。でも、僕にとってはなかなか一大事。ちょっと負けている気がする。彼は時間外手当を払う気はないし、払う事に理解を持っていない。「プライベートが仕事に影響してはいけない」という。僕らはプライベートを仕事に侵食される。理解ができない。一緒にいたくないとも、たまに思う。しかし、離れて島の生活を維持する気力も能力もない。無理だ。世間が分からん。今は、娘が幾分かの収入を得始めた時点で会社から離れようと思っている。ほんとにつかれた。養うのではなく、手伝う程度で娘が生きられるのなら、解放される気がする。どのみち、僕は娘より早く死ぬのだ。あばら家でひっそり生きていても娘が不自由しないのならそういう風にしたい。だって、金を持つには彼のようにならないといけないのだから。そんな能力は僕にはない。