毎日の、

独り言しか書きません。そういう風に決めたんです。断固として。

鬼滅の刃で一番やるせないのはこの人だよね。って言う話。

老若男女問わずめっちゃ人気の「鬼滅の刃」。

それぞれが悲しい過去を持っていて、それを断ち切るために鬼を狩る、鬼になる。

大正時代が舞台ということもあり全体的にドロドロしたお話。

 

その物語の中で僕が最もやるせないって思う方がこの人。

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神崎アオイさんである。

dic.pixiv.net

 

彼女は鬼殺隊の一員である。剣士だ。

最終選別に合格し、腕前はしっかりしているはず。

だけれども、自分のことを「腰抜け」と呼ぶように、鬼と闘う描写はない。

 

だけれも、物語の中では数多く出てくるのでありふれた存在に見えるかもしれないが、鬼殺隊の剣士になるということはそれなりのセンスと努力がそろっているという事。

とても稀で、剣士には期待が寄せられ、剣士になれなかったものからは尊敬や期待の対象となる。

 

彼女は鬼と闘うことができなかった。

 「腰抜け」だったのだ。鬼を前にして怖気づいてしまったのだろう。

 

ここまでは、まだありふれたよくある話かもしれない。

練習と本番は違うもの。

 

彼女の家族は妹分である栗花落カナヲ、そして胡蝶しのぶ、カナエである。

カナヲさんはほぼほぼ天才。実力、才能は近くで見る人間にとっては脅威だったと思う。

そして長女の胡蝶カナエさん。蝶屋敷の主(当時)で絶対的なお姉さん。鬼殺隊では柱として活躍し、育手としての任務をこなす。チート。

その継子、カナエさんの次代の蝶屋敷当主、胡蝶しのぶさん。弱点である腕力を薬学でカバーし、柱にまで上り詰めた剣士。

 

んで、カナエさんが鬼に殺されてしまう。

蝶屋敷の一大事。しかし、彼女らは頑張った。

カナエさんの妹分であるしのぶさんを党首に据えて、新体制を作る。

 

ここでのしのぶさんの負荷は半端じゃなかったと思う。長としての覚悟は彼女のふるまいを変えていった。

時は流れ、そのしのぶさんがカナエさんの仇である、上弦の弐 童磨

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に殺されてしまう。

むごい。むごすぎる。

 

人間は鬼に勝てないのか……。

 

しのぶさんが殺された直後、童磨とカナヲさんが対峙する。

 

 

蝶屋敷的にめっちゃクライマックスである。

 

 

この場にアオイさんは立てなかった。

たとえ、殺されてしまったとしても、自分の気持ちをぶつけることすらできなかった。

その場にいることすら叶わなかった。

 

負けてもいい。殺されてしまってもいいから仇を取れる環境にいたかったのではないだろうか。

自分が当事者で居られなかった辛さは計り知れないものだったと思う。

 

酷い。惨すぎる。

 

 

しかし、この絶望感に覆われ、ドス黒い物語である「鬼滅の刃」最終話。ここで、仇を打ち鬼の始祖との戦いから無事に生還した栗花落カナヲと手を取り笑い合う二人の姿がある。二人ともこんなにも笑えたのかと、心がくっちゃくちゃになった。

 

嬉しかっただろう。自分のやりたかった事をやってくれた、というより、妹が無事に帰ってきてくれた。アオイさんはどんな言葉をかけただろう?ちゃんと会話できただろうか?

やるせなさすぎて書いていて辛い。

 

僕が煉獄さんのように強くなれたら、狛犬のように2人の蝶屋敷を守っていきたい。そう思った。

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