元首相安倍晋三さんの。っていう話。
大きい事件があるとテレビが占拠されてしまうのでネットに逃げていたことは最早むかしの話。
Twitterやyoutube、みんなが投稿できるSNSと呼ばれるものも見事に一色に染まるようになった。やっぱりテレビに映っていたことはみんなが求めていたことなんだなと実感した日。
時代がとかいう語りはなんだかしっくりこないので言わないけれど、先人の知恵を少なからず受け取って生きてきた僕たちが行動し、奇をてらおうとするとそれは今まで想定していなかったことを実現する。今の僕たちの行動はちょっと前では想定されていなかったことなんだと。
周囲の対応が悪かったとかいうけれど、銃火器を自作してあのタイミングで行動する人間が現れることを想像することは難しいし、想定した人はいないと思う。「マンガイチ」の出来事だった。
語呂がいいからか、ネット上でアベガー、アベガー叫んでいた人たちを見飽きてしまい、単なるエンタメやネットスラングのようにスルーしてきた。
書いていた人、読んでいた人もその言葉に意味すら感じなくなっていたように思う。
プーチンだってただのおもしろおじさんになってしまっていた。
しかい、それらを本気で受け止め、悩み、感情を動かしている相手がモニターの向こうにいる。信じられないかもだけどそれは事実。
そこにネット検索で得た知識と一般庶民に手の届く金額で作れる武器。
想定外だけどあり得る事実。
互いに性善説的な信頼でつながってきた僕らの想像は、進化進歩をしてきた多様化についていけなくなってしまったのかもしれない。
考えてみると20年前くらいからこういうことが起きる土壌はあった。オープンなBBS上で何となく仕入れてしまった知識で、個人が社会を驚かせることができる。
僕らはうまく距離を取り、互いを認め、確認しなきゃならない。
だって、ウェブスリー!メタバース!と叫んでも僕らはここにいるのだから。