咀嚼音とヌードルハラスメント。
昔から多くいた中国人だけではなく、最近はベトナム、バングラデシュなど様々な国から技能実習生として日本に来ている。
国策として単純労働者を外国人で賄おうとしているようで、コンビニやファミレス、工場や建築現場では特に顕著。もう日本人だけが働いている事の方が珍しく見える。
僕がいる会社でも技能実習生がきてからそろそろ5年。人数も11人にまで増えた。ほぼ毎日顔を会わせているので、文化の違いが見えてきた。その中で自分の感覚の矛盾に気が付いた。
日本人は麺類が大好き。ラーメンは国民食といえるほど人気で、バリエーションが多すぎるほど。立ち食い蕎麦屋ではいたるところで時間をかけずに食事ができる。いつでもどこでもズルズル音。
その音は外国ではあまりよろしくないと思われているよう。逆に日本人で気にしている人は会ったことがない。
一緒に働くベトナム人実習生は、かなり大きい音で咀嚼音を出す。日本では「クチャラー」と言われてよく思われていない。少なくとも僕は大嫌いだ。気になるようになってからは一緒に食事をしていない。
先週の土曜日、新しく来た実習生の歓迎会をやろうということになった。先に日本へ来ていた先輩実習生が後輩に手料理をふるまう会。毎年の恒例なのだけれども、ここ三年は欠席している。ちょっと我慢できない。
自分がそう思うので、彼らの気に障ることがあってはいけないので、食事を一緒に取ることはなくなった。僕が嫌なように、彼らが嫌がることを僕がしていたらと思うと億劫になってしまった。
距離をとることはよくないと思うのだけれど、正直これ以上の妥協点が見当たらない。
twitterで検索してもなかなか闇が深い……
これからもどんどん増える実習生。
適度な距離感とってうまくやっていくしかないのかもしれない。